【日本国内編】 お客様事例

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株式会社フタバ中央研究所様

Users Voice お客様活用事例トピックス

株式会社フタバ
中央研究所分析チーム
今井美子様にお話を伺いました。



今井美子様

―今日はお忙しい所、ありがとうございます。 よろしくお願いします。

  よろしくお願いします。

―御社の製品は業務用のだしパック・削り節といった鰹節に特化したものだそうですが、ダシに使うお魚というのは何種類くらいが使われているのですか?鰹節と鯖節しか知らないので。

宗田、マグロ、ムロアジ、「アゴ」と呼んでいますが飛魚などがあります。ご家庭でよくお目にかかるのは鰯でしょうか?鰯のなかでも片口、うるめ、ヒラコとか種類があります。だしのアミノ酸組成比も特徴があるんですよ。

―鰹もいっぱい種類があるのですか?

「荒本節」やカビ付けをした「枯本節」、血合いの部分を取った「血合い抜」、魚体の小さいものを二分割した「荒亀節」。だしの味・香り・強さが変わってきますし、もちろん成分も変わってきます。

―御社の製品に関してどのような分析をされているのか教えていただけますか?

まずダシパックやつゆでは、主力商品の品質管理を目的としてグルタミン酸の定量、配合する調味料やエキスのアミノ酸量を測定したり、あとは一般的に薄削り、厚削り品のだし中の遊離アミノ酸量を測定しています。他社製品とのデータを比較してみたりもします。配合されている調味料や質の比較は、毎回勉強になりまね。だしパック品ですと、湯量と煮出し時間の条件を変えて味と測定値を照らし合わせて見る、そうすると溶出しやすい成分と後から溶出してくる成分が見えてきます。昆布を使った商品では加熱条件で、旨み成分量が変わってくるのでおもしろいデータになりますしね。

―もともとUPLCをお使いになる前はどの方法でアミノ酸分析を行われていましたか?

一般のHPLCでOPA法で行っていました。それですと1サイクルに2時間半かかります。グラジエントで安定するまでに時間がかかるので、測定を開始しようと思うと早くても翌日。もし分離の状況が良くなければ移動相の調整を行って3日目に測定開始・・・なんてこともありました。

―ちなみにウォーターズのUPLCをどのようにしてお知りになりましたか?
分析展だったと思います。迅速分析の手法があるという事は存じてはいたのですが、実際に装置が稼動している所を見てとても興味をもちました。ちょうどアミノ酸分析が行われていて「10分少々で測定できて、しかもピークがきれい!」なんて思いながら眺めてきました。

―誘導体化反応はについてはいかがですか?すぐに慣れて簡単にお使いいただいていますか?
そうですね。AccQ-Tag 試薬と混合して加温するだけですし、簡単ですね。


―誘導体化物、反応した誘導体を長期間保存してから分析することはありますか?

はい。誘導体が1ヶ月は安定ということですので、まずは誘導体化までしてしまって、後日測定することもあります。検体によって冷凍保存が出来るものと出来ないものがあるんです。例えばイワシのような雑系のだしは冷解凍せず、誘導体化してしまった方が正確な値が得られます。

―AccQ・Tagは誘導体の安定性が高いというのが一つの特長です。UPLCの使用頻度はどの位ですか?

週に2~3回位。こまめに立ち上げることが出来て、全体的に検体数が増えたと思います。


―アミノ酸分析の結果を製品の販売や広告目的に使われることはありますか?

広告としては使っていません。でも Empowerソフトウェア はレポート機能に優れていますし見やすいので、クレーム対応や営業さん向けの資料にもっと活用していきたいですね。

―今食品もデータに基づいて科学的に話をする時代ですよね。ところでウォーターズのアライアンスHPLCをお持ちですが、今アライアンスで分析している他の成分を今後UPLCで分析するご予定はありますか?

アライアンスからのメソッドを移行するよりも、コクと旨味をもつペプチドの測定を UPLC でルーチン化していきたいですね。味の要因になる成分をもっと数値化していきたいので。

―UPLCはスピードと分離能と感度という3つをキーワードにしてお客様のお仕事によってお勧めしているのですが、どの特徴が一番優れていると思われますか?
やっぱりスピード!1チャート2時間半から1チャート10分になったというのは驚異的に速いです。でも、UPLCを導入できた決定的要因は分離能でして。標準品のH型18成分に、ダシ成分のタウリン・アンセリン・カルノシン等の6成分を追加したかったんです。UPLCのシステムではこの24成分が分離できて、適するメソッドも提示していただけました。今では、 VanGuard を使ってアプリケーション条件を少々アレンジして日常使っています。もちろん感度もよくなりました。今までピークは見えても定量できない…なんていう成分が出来るようになりましたね。

―HPLCに比べてコンセプトが違うのですが、カラムとか耐圧性が高いということで他のお客様にもよくコメントを頂くのですが、耐圧性という点でご意見とかご感想はありますか?x超高速用のカラムは初めてだったので、10,000PSIを見たときは「おおっ!?」と思いました(笑)


―Empowerソフトウェアの使い勝手はいかがですか?

日本人向けで使いやすいです。検出条件が簡単に設定できるし、定量の操作も問題ないです。


―データは比較的長い時間保存されているんですか?

2ヶ月位を目安にバックアップは取っています。


―検量線の作成から定量まで使っていらっしゃいますよね?このソフトウェアは使いやすいと思うのですが、面積値データをエクセルに移す方も結構いらっしゃるので・・・。

定量とレポート作成まで活用させてもらっています!弊社でも結果はエクセルの方に移してます。従来の蓄積データがエクセルなので、現状ではどうしても必要ですね。

―あとUPLC本体で使い勝手がいい、とかいまいち、ということは?

メンテナンスが楽。冷蔵庫のように扉を開けるだけで手が届くというのがよいですね。不便と言う程ではないんですが、カラムヒーターが小さすぎ(笑)。その分、温度制御は抜群なのですが…スタビライザーを入れてVanGardと100mmカラムを使うとぎりぎりなんですよ。

―すいません。すごく小さくしてしまっているので。15センチ用はスタビライザーが違うんですよ。カラムヒータの内容量が大きいと温度ムラがでますので。カラムにeコードっていうのが付いているのですが、中身とかご覧になったことはありますか?

はい。これは画期的でいいと思います。今までのカラムだと封入溶媒・使用履歴を記録していたのですがeコードでは記録用紙が要りません。


―これからUPLCを検討されたり、アミノ酸分析されたりしている方に何かメッセージがあれば是非お願いしたいします。
スピードを求めるならAccQ・Tagはお勧めですし、カラムを含めたトータルの信頼性がありますね。空調温度の影響を受けないので、保持時間差が0.1ないような成分の分離再現性もとても良いです。

―環境の変化には強いですね。アライアンスよりもっと強いと思います。カラムの安定性も高いですし、ポンプもアライアンスが2台分というコンセプトになっていますので。
―最後に御社のPRをお願いします。

原料節自体はロットごとにブレや特性があるのですが、製品化されたものは品質が安定しています。エキスコーティングしたものや昆布・椎茸を配合したパック品が多種ありまして、どれも節感・風味・力強さや厚みを大事に造っています。つゆ商品では“かつお節屋がつくった・・・”と謳っているだけあって『鰹つゆ』の風味は他社さんには負けませんよ。

―プロ仕様のダシで美味しそうですね。どうもありがとうございました。



担当者コメント:
食品・あたり一面は綺麗な雪景色、研究所の中はかつお節の良い香りでいっぱいでした。帰り道にはフタバ様の削り節が使われているお蕎麦屋さんで美味しいお蕎麦をいただくことができました。 ますますアプリケーションが広がる AccQ-Tag Ultra と UPLC をこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
今回取材にご協力頂いた株式会社フタバ様ホームページはこちら

 

 


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