大分大学医学部附属病院様

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大分大学医学部附属病院 薬剤部 
薬剤部長補佐 博士 鈴木 陽介様にお話を
伺いました。

 

―本日はお忙しい中ありがとうございます。まず、鈴木様のお仕事の内容について、お話いただけますか。

鈴木様(以下敬称略):私は、薬剤部の薬物動態解析室という部署で、主に治療薬物モニタリング (TDM) を担当しています。薬物の血中濃度の測定がメインの仕事で、タクロリムスやシクロスポリン等の免疫抑制剤や、バンコマイシン、テイコプラニンなどの抗菌薬などを中心に大体30品目ぐらいの薬物の血中濃度を、さまざまな機器を用いて測定しています。

―鈴木様の仕事全体の中で分析に関わる仕事の割合と、分析スタッフの人数を教えていただけますか。

鈴木:分析に関わる仕事の割合は、7割ぐらいですね。2~3名のスタッフが分析に関わっています。

 

―30品目の薬物の血中濃度分析のなかで、現在LC やLC/MS/MS で分析する品目はどれぐらいになるのでしょうか。

 鈴木:LC で分析するのが大体10弱です。LC/MS/MS を使っているのは、日常業務のTDM の中では1つです。

 

―LC/MS/MS で分析をしている品目を教えていただけますか。

鈴木:イトラコナゾールという抗真菌薬です。イトラコナゾールのTDM 自体は保険算定が取れないので、臨床研究という形で患者さんからの同意を得た上でLC/MS/MS 測定をしています。

 

―大分大学薬剤部様では、Alliance を2台、UPLC/Xevo TQD を1台お持ちですが、LCとLC/MS/MS の使い分けは、どのようにされていらっしゃいますか。

鈴木:正直なところ、まだそこまでうまく使い分けられていません。昔はHPLC だけで実施していましたが、数年前に、LC/MS/MS を購入することができました。実際使ってみて、感度と特異性の高さに驚きました。現状は、最近始めたイトラコナゾールのみをLC/MS/MS で測定していますが、今後新規に始めるプロジェクトについては、なるべくLC/MS/MS を検討したいと考えています。

使い分けの点では、強いて言えば、感度が必要な薬物、つまり血中濃度域が低い薬物はLC/MS/MS で実施し、通常の濃度域がμg/mL である、高い血中濃度を維持できる薬剤はHPLC でと考えています。

 

―ありがとうございます。では、今後LC/MS/MS で分析される薬剤が増えていくということですね。

鈴木:はい、まさにそうですね。例えば一部の抗てんかん薬などをAlliance で測定しているのですが、将来的にはその抗てんかん薬の分析をLC/MS/MS に移行し、スピーディーに、かつ特異的に感度も良く測定したいと思っています。

 

―現在、HPLC 分析では、粒子径が3μm、もしくは5μm のカラムを用いて分析を実施されていると思います。一方、LC/MS/MS では、インレットとしてUPLC を導入いただいています。UPLC は、充塡剤の粒子径が2μm 以下のカラムを用いて高速分析も可能です。イトラコナゾールの分析法はUPLC タイプのカラムをご使用いただいているのでしょうか。

鈴木:はい、そうです。

 

―具体的にはどのようなカラムをご使用されていらっしゃいますか。

鈴木:一般的なBEH C18 を使用しています。

―何cmのカラムをご使用ですか。

鈴木:5 cmですね。一番短いカラムです。

 

―先生の論文を拝見させていただきましたが、その他にも弊社の装置を使用してTDM 分析をされていらっしゃいますが、その場合でも5 cmのカラムをご使用されていらっしゃいました。TDM 分析においては、5 cmのカラムで十分でしょうか。

鈴木:そうですね。通常は十分かと思っています。やはり短いほうが早く測定が終わるので、可能な限り短いカラムにしたいと思っています。まず短いカラムでトライし、たまにちょっと長いほうがいいこともあるので、その場合は長いカラムを使うのですが、8割ぐらいは5 cmのカラムで分析しています。

 

―BEH C18 がファーストチョイスになりますか。

鈴木:そうですね。最初はセオリーどおり、そこから始めることが多いです。

―弊社のBEH のUPLC カラム売り上げの中でも、C18 が圧倒的に売れています。大体はC18 で実施して、うまくいかないものを他タイプのカラムに変更するという考えが多いようです。

鈴木:本当は、もう少し専門的に、構造や極性を確認し、最初から適切なところから始められればいいと思うのですが、病院薬剤師の中では、私もそうなのですけれども、分析化学に長けている人材が不足しているのが現状です。そのような中でも、BEH から始めると、うまくいくことが多いので、その点は非常に助かっています。

 

―例えば製薬会社の分析のメソッドを開発する研究室などでは、6種類ぐらい選択性の違うカラムを用意し、一斉に検討し、最適なものを選ぶ場合もありますが、やはりそれはかなり専門的ですね。

鈴木:勉強しないといけないと思っています。

 

―MS を用いることによって、従来のHPLC 分析と比較し、選択性が向上することで効率化が図られた点をお伺いしましたが、LC からUPLC に変更された場合も同様でしょうか。

鈴木:そうですね、大違いだと思います。単純に測定時間も短くなりますし、ピークも全体的にシャープになりますし、S/N も良くなるのではないかと思っています。


―具体的には、現在HPLC では、何cmのカラムを用いられていますか。

鈴木:15 cmのものが多いです。たまに25 cmも使います。

 

―HPLC で分離を担保するために25 cmが必要になるのですね。

鈴木:そうですね。25 cmのものが必要となることも
ありますね。

 

―LC/MS/MS 分析の場合、MS の高い選択性から、ピークを完全分離する必要がないのでカラムを短くできる可能性があります。更にUPLC を使用することによって短い5 cmカラムでも十分だということですね。分析時間の点では、HPLC 分析およびUPLC 分析において、それぞれどれぐらいの分析時間をターゲットに置かれていらっしゃいますか。

鈴木:もちろん分析対象の薬剤にもよりますが、HPLC の場合、今使用している分析法で一番短くても10分はかかります。長いものは30分ぐらいかかります。UPLC でしたら、4分から長くても10分ぐらいですね。

 

―イトラコナゾールはいかがですか。

鈴木:6分です。

―平衡化も含めてでしょうか。

鈴木:はい、含めてです。最後の平衡化が、そのうち1.5分です。測定自体は4.5分です。

―TDM 分析において、スピードは大事でしょうか。

鈴木:大事ですね。どんどん検体が来ますので効率良く測定を行う必要があります。

 

―LC/MS/MS では、分析前に血液の前処理もされていらっしゃるかと思います。弊社の前処理製品をご使用いただいているとお伺いしていますが、感想をお聞かせいただけますか。

鈴木:現在はLC/MS/MS 分析において、μElution プレートを使用しています。エバポレーションも不要で、ダイレクトにオートサンプラーにセットできますので、ハイスループットな点が気に入っています。もともとそれまでは、カートリッジタイプの固相抽出カラムを使用していたので、μElution プレートを導入して前処理に要する時間を大幅に短縮することができました。

―ありがとうございます。固相抽出そのものは、以前からいろいろと使用されていらっしゃったのですか。

鈴木:そうですね。ウォーターズさんでしたら、Sep-PakOASIS を昔からずっと使っていました。 

 

―ありがとうございます。μElution プレートも発売してから結構な期間になるのですが、初めの頃は、まだプレート自体が日本でそれほど出回っていないこともあり、サンプル数が多くないと使えないということで、なかなか使われなかったのですね。その後に、μElution が出て、どんどん使われることが増えてきて、今現在、製薬分野においては、形態別では、μElution が一番たくさん使用されています。速いということ、後は、一度に多検体を処理できること。また、とにかく少ない容量で溶離できますので。

鈴木:それもいいですね。

 

―またエバポレートせずに、希釈だけですぐ分析ができるという点で、とても評価を頂いています。

―現在30品目の中でLC が10品目、MS が1品目とお伺いしましたが、およそ3分の1がLC もしくは、LC/MS/MS 分析となりますが、残りの品目は、イムノアッセイ法を用いられてTDM を実施されていらっしゃるのでしょうか。

鈴木:はい、そのとおりです。

 

―イムノアッセイと比較した場合のLC/MS/MS のメリットと、デメリットというのでしょうか、少し注意しなければならないこと等があれば教えていただけますか。

鈴木:一番のメリットは、交差反応を懸念をする必要がない点だと思います。特異性が高いので、得られる結果に信頼性を持てます。TDM で特に気を付けなければいけないのは、患者さんが転院してきた時です。例えばタクロリムスの血中濃度をA社のイムノアッセイで測っていて、患者さんが違う病院に転院し、測定がB社のイムノアッセイに変わった時に、同じイムノアッセイでも測定値が大幅に異なることがあります。

イムノアッセイは、用いる抗体の違いで交差反応性が異なるため、このようなことが起こります。それに対してLC/MS/MS であれば、そのような懸念が少なくなると思うので、MS の特異性の高さというのが一番のメリットかと思います。あとは、再現性もLC/MS/MS のほうが良いのかなと思っています。

 

―そうですか。

鈴木:イムノアッセイは、試薬のロットが変わったときにも、測定値が若干変化することがあるので、その点もLC/MS/MS にメリットがあると思っています。

感度の面では、前処理の工夫次第では、LC/MS/MS のほうが低濃度まで測定できますが、臨床上、業務上においてはそんなに違いはないかなと思います。

デメリットとしては、LC/MS/MS では血液検体の前処理が必要なので、分析に要する時間が長いということです。TDM では測定の迅速性が求められますので、現状のLC/MS/MS 測定ではそこはカバーが難しいと思います。

 

―イムノアッセイ法がTDM で一般的によく用いられている現状において、LC/MS/MS とイムノアッセイとの相関は、検討されることが多いと思うのですが、その点でご苦労はありますか。

鈴木:そこまで多くの経験があるわけではないですが、今までイムノアッセイで行っていたものをLC/MS/MS 法に移す時は、必ず相関性をチェックする必要があると思います。交差反応により、イムノアッセイ法で血中濃度が少し高めになり、切片が少し高かったり、傾きも少しずれたりという経験はあります。そうなったときの解釈が難しいですね。

 

―そうですよね。

鈴木:特に日本ではイムノアッセイの歴史が長いですので、その結果をそのままLC/MS/MS の結果にまるごと変えていいものかというのはよく分からないですし、その点はいつも悩ましいなと考えながらやっています。

―先ほどお伺いした話ですと、同じイムノアッセイ同士でも、ベンダーが変わると結果が異なることもあるということですので、どれが正しいとして見るかという点がありますね。

鈴木:そうです。本当におっしゃるとおりです。例えば測定をイムノアッセイからLC/MS/MS に変更して信頼性の高い測定が可能になったとしても、今まで患者さんはずっとイムノアッセイの測定値を指標にTDM を行っていますので、変更によってデメリットが出る可能性もあります。非常にこの点はセンシティブで難しいなあといつも思っています。

 

―最近では、バイオ医薬品の処方も増えてきていると思いますが、今後TDM において、LC/MS/MS 分析法が期待されるアプリケーションについて、お考えをお聞かせいただけますか。

  鈴木:例えば抗てんかん薬など同系統の薬剤の一斉分析を行う際は、MS の力が最大限発揮されると思います。あとは、例えばタクロリムスなどで、従来と比べて、目標血中濃度自体が少し下がってきている傾向があります。併用する他の免疫抑制剤が進化し、タクロリムスの用量を減らす傾向にあるためです。

その場合、イムノアッセイでは定量限界に近くなりますので、精度が低くなり、少し問題になってきていると思います。LC/MS/MS 測定では、前処理を工夫すれば、より低濃度まで精度や再現性も良好に測定できると思います。

そういう点では、目標血中濃度が医療の発展によって変わってきたときには、LC/MS/MS を導入するいい機会なのかなという気はしていますし、それによって治療の面でもメリットが出てくるのではないかなと個人的には考えています。

 

―日本ではキットとして販売はしていないのですが、ヨーロッパ、US ではタクロリムス等の免疫抑制剤のMS 測定キットを販売しております。LC/MS/MS を用いたタクロリムス分析は海外では広まっていると理解しているのですが、ご留学先のほうではいかがでしたか。

鈴木:臨床のほうはあまり携わっていなかったので詳しくないですが、日本とは違って、LC/MS/MS での測定が
多いとは聞いています。

 

―日本と海外の動向の違いについて、お考えはございますか。

鈴木:欧米では医療現場でTDM に携わるスタッフと、実際に分析をするスタッフのセクションが分かれていて、住み分けがされています。分析をするセクションは分析化学を専門とするスタッフで構成されています。分析化学の専門家がたくさんいるという点が、欧米でMS/MS が発展してきた要因の1つなのかなと思います。

日本では病院薬剤師や検査技師が測定をしているので、本来でしたらもう少し分析化学に長けた人が測定に関わることができればいいと思います。そうすれば日本のTDM でもLC/MS/MS が発展していくのではないかと思います。自分の仕事がなくなってしまいそうですが(笑)。

 

―そうですね。日本のお客様にお伺いをすると、薬剤師としての通常の業務の割合が非常に大きい中で、結構ご苦労されながらLCやLC/MS/MS をご使用されていらっしゃる印象を受けております。そういった現状において、今後LC/MS/MS での分析がより簡便になったり、迅速化できたり、そういったところで弊社等分析機器メーカーがお手伝いできればと思っています。今後日本において、TDM の分野でメーカーにリクエストがあれば教えていただけますか。

鈴木:分析化学に長けていないわれわれ薬剤師からの意見とすると、LC/MS/MS は、すごく難しそうなイメージがあると思います。仮に装置があったとしても非常に近寄り難い存在な気がしています。ですので、TDM の分野でMS/MS を発展させていくとしたら、簡便さが求められると思います。例えば前処理が全部自動化できるといったような、現在のイムノアッセイのようにオートメーション化されて、専門知識がなくても結果が出るような仕組みが実現されれば、日本のTDM でもLC/MS/MS が普及するのではないかと思います。根本は我々の分析化学の勉強不足なのですけれども。

―いえいえ。

鈴木:その点は申し訳ないと思っています。しかしそういう現状を考えた上では、オートメーション化されたものがあればもっと普及するのではないかなと思います。

―アプリケーションに合わせて、キット化されているものといったイメージでしょうか。

鈴木:そうですね。おっしゃるとおりだと思います。

 

―分析される上においては、標準品の扱いなどもなかなか難しいのではないかと思いますが、イトラコナゾールは、試薬メーカーさんから試薬を購入されていらっしゃいますか。

鈴木:そうです。例えば標準品に関しても、最近は少しずつ増えてきてはいますが、あらかじめ規定の濃度に調整されている標準溶液などがあれば、慣れていない人にとっても取り掛かりやすくなるかもしれませんね。

 

―そうですね。鈴木さんは、ペプチドの分析もされていらっしゃいますが、今後TDM の世界で、ペプチドや抗体医薬品等、高分子のTDM が増えてくるのは間違いないと思っております。LC/MS/MS がどのように使われていくかというお考えがあれば教えていただけますか。

鈴木:おっしゃるとおりで、抗体医薬品のTDM が最近注目されています。最近の論文を見ていても、血中濃度と抗腫瘍効果に関連があるかもしれないということが分かってきています。現在、抗体医薬品、ペプチドもそうですけれども、高分子の定量というのは非常にはやりですよね。その中で、従来でしたらELISA のようなイムノアッセイで高分子の測定をしていたと思うのですが、やはり先程と同様の特異性の問題、つまり交差反応の問題があるので、その点において、LC/MS/MS による分析が発展すればよいかと思います。

私自身も、生理活性ペプチドをバイオマーカーとした薬効解析と病態評価に関する研究にずっと取り組んでおりまして、測定をEIA 法で行っていました。自分で1から系をつくって実施するのですが、やはり交差反応が問題となるため、分析自体に少し誤差が出てしまいます。この誤差がアウトカムに影響を及ぼしているのではないかと考えながら研究をしてきました。

その後LC/MS/MS を使うようになり、前処理方法を工夫してデバイスへの吸着をクリアすれば高分子でも感度よく測定ができるようになりました。論文でもありますが、EIA 法と比べると、LC/MS/MS での測定値のほうが低めとなりましたので、理論どおりにLC/MS/MS のほうが特異性の高い結果が出ることが分かりました。今後のプランとしては、LC/MS/MS による測定をすることでアウトカムに好影響を及ぼすかどうかという点はまだ分かっていないと思いますので、その点を解明できたらいいかなと思っています。

―ありがとうございます。

 

―そうですね。抗がん剤のイムノアッセイ法の試薬のキットをつくろうと思うと、キットの作成に時間を要すると聞いています。最近ですと選択性の高い薬剤がどんどん開発されていく中、イムノアッセイ法の分析のキットを開発するまでの期間を考えると、LC/MS/MS を用いた分析法を開発するまでの期間の短縮は、もちろん比較でしかないのですが、TDM 分野において期待されていると聞いています。

鈴木:そうですね。性質のよい抗体を入手する必要があるので、その点でも時間を要すると思います。

 

―今年9月に京都で行われた国際TDM 学会で、先生のご発表を聞いて、本社のスタッフも感銘を受けておりました。その学会のワークショップでも、抗体医薬品のモニターという点で、医薬品自身のモニターも必要だけれども、例えばCRP のような炎症のバイオマーカーも、当然血中濃度が変わるのでモニターが必要という話があったのですが、LC/MS/MS を用いると同時にモニターできますね。

鈴木:そうですね。

―バイオマーカーと実際の薬との同時モニターが、一度の測定で可能になりますね。

鈴木:可能です。そういうのはイムノアッセイではなかなか難しいですね。

―そうですね。

 

鈴木:あとは、LC/MS/MS の分析において、注意しなければいけないと感じたのは、ペプチドもそうですが、高分子は何にでもすぐに吸着することです。その点をクリアしないと誤った数値を出してしまうことがあるので、そこは気をつけなければいけないかなと思っています。

イムノアッセイは、BSA のようなタンパクを高濃度に含んだバッファーを使いますので、吸着が比較的スムーズに避けて通れるのですけれども、LC/MS/MS で測定するときは、標品にそのようなタンパクを高濃度に入れることはできないので、その中でいかに吸着を防ぐような溶媒を選べるかというのは非常に重要かなと思います。

 

―弊社のアプリケーションでLC/MS/MS でペプチドや抗体を測るときに、BSA を添加する方法もあります。例えば抗体をトリプシン消化して生成する特定のペプチドをモニターする場合、そのペプチドがBSA や他のサンプルマトリックス中のタンパク質からのトリプシン消化ペプチドになければ、LC/MS を使えば分けて測定できます。

鈴木:そうですね。

―例えばアミロイドβペプチドは、ご存じだと思いますが、非常に吸着しやすいため、BSA をパーセントオーダーでサンプルに添加して分析しています。

鈴木:我々も現在行っているプロジェクトでは、微量のBSAを添加して標品を調製しています。入れ過ぎると逆に今度はマトリックス効果が生じてしまうので、バランスが難しいですね。

 

―最後に、大学病院でのお仕事に関しまして何かございますか。


鈴木:そうですね。当院は大学病院ということで、業務のみだけではなく、研究成果を社会から求められます。薬剤部も例外ではなく、日常的に求められています。

そういう中で、薬物動態の研究を行う際は、LC/MS/MS が1つあるだけで、研究の幅も広がりますし、質の高い研究もできると思います。当院も、少しずつ業績が積み重なってきて、環境もやっと整ってきたところです。今後も、薬物療法の適正化に貢献できるよう、研究活動を続けていきたいと思います。

 

 

―ありがとうございます。ウォーターズでも、今後TDM も含めて、臨床分野においてLC/MS/MS が広がっていくのではないかなと考えています。分析のアプリケーションなども随時アップデートしながら、皆様にできるだけ簡単に使っていただけるように、アプリケーションの開発、装置、化学製品の開発を進めさせていただいていますので、今後ともよろしくお願いします。

 

鈴木:よろしくお願いします。ありがとうございます。

 

―どうもありがとうございました。

鈴木:ありがとうございました。


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