ペプチドマッピングおよびオリゴヌクレオチドマッピングは、タンパク質や RNA 医薬品などの複雑な生体分子のアイデンティティー、純度、配列を確認するために不可欠なプロセスです。RapiZyme 酵素は、最新のバイオ医薬品の LC-MS 分析用に設計されており、以下について、迅速で再現性のある消化を実現します。
これらのツールにより、最新のバイオ医薬品について、LC-MS ユーザーのための、頑健で高分解能の特性解析ワークフローが可能になります。ウォーターズのソリューションにより、サンプルの処理時間とラボの運用が改善し、重要な判断を確信を持って迅速に行えます。
1:5 消化物の比較(別の業界をリードする他社製品(上のパネル)と RapiZyme トリプシン(下のパネル))。保持時間ウィンドウ 14 ~ 40 分の拡大図も示しています。赤色の矢印は、トリプシンの自己消化物のピークと未知ピークを示しています。
遺伝子組み換え RapiZyme クサチビンおよび RapiZyme MC1 で消化した HPRT sgRNA の LC-UV-MS 分析。RapiZyme クサチビン(A)および RapiZyme MC1(B)の 3 つの独立した遺伝子組み換え酵素のバッチを使用して HPRT sgRNA を消化し、3 つの UV クロマトグラム(黒線、青線、赤線)を重ね描きしたところ、3 つの調製物の消化挙動に再現性があることが示されました。(C)代表的な TUV トレースにおける存在量を示す、同定された RapiZyme クサチビン消化産物の抽出イオンクロマトグラムの重ね描き。(D)代表的な TUV トレースにおける存在量を示す、同定された RapiZyme MC1 消化産物の抽出イオンクロマトグラムの重ね描き。RapiZyme MC1 消化産物の低存在量消化産物のプロファイルを挿入図に示します。
mRNA 1 の RNase MC1 消化物中のさまざまな型の 5' キャップ付きオリゴヌクレオチドの特性解析(XIC は上のパネル、質量スペクトルは中央のパネル、MSE フラグメントイオンのドットマップは下のパネル)。キャップ付きオリゴヌクレオチド(a)、非メチル化キャップバージョン(b)、キャップなしバージョン(c)の検出。
豚の脳組織からの GEM91、GEM132、脂質結合アンチセンスオリゴヌクレオチドについての、オリゴヌクレオチド抽出性能の実証。溶媒を用いたプロテイナーゼ K による組織均質化および消化を行い、続いて OligoWorks SPE マイクロプレートと試薬を使用するミックスモード SPE 精製を行って、回収率は 80% 以上であり、再現性に優れていました(SD が 10% 以下)(A)。また、抽出の直線性は、内部標準試料による補正なしで 0.99 以上でした(B)。
探索的 HCP アッセイを使用して、NIST モノクローナル抗体(mAb)消化物中に同定された 2 種類の低存在量 HCP ペプチドの抽出質量クロマトグラム。