イオン交換クロマトグラフィーではペプチドは電荷の違いにより分離し、伝統的に使用される逆相クロマトグラフィーに対して異なる/直交する分離メカニズムがより望まれる場合に使用されます。
分離は、塩濃度を上昇させるグラジエントにより最も一般的に行われ、より小さく、電荷の小さいペプチド種が長いペプチドフラグメントよりも先に溶出します。逆相ペプチド分離とは異なり、移動相pHが分離に著しく影響するため、十分な結果を得るためには分析法開発が不可欠です。
他のバイオセパレーションと同様に、この厳しいアプリケーションに対して、HPLCベースのカラムを用いた分析と比べて、小さい粒子径を用いるUPLC/UHPLCはより短い時間で卓越した分離を提供します。
Protein-Pak HR イオン交換ガラスカラムProtein-Pak HR 充塡剤は、ポアサイズ1000Å の硬質で親水性のメタクリル酸エステルベースのポリマー樹脂を基材としています。元来親水性の高いこのポリマーでは非特異的吸着が少なく、生物活性を保ちつつタンパク質の定量的回収が可能です。Protein-Pak HR 充塡剤はpH 2-12 の範囲において安定で、苛性溶液への暴露に耐えられます。 Protein-Pak HR シリーズの充塡剤ラインアップ:
Protein-Pak HR 8 µmおよび15 µm充塡剤はWaters Advanced Purification (AP) ガラスカラムに充塡して使用可能です。これらのカラムは様々な分析および分取LC 装置で使用できます。 |
BioSuite イオン交換HPLCカラムBioSuite イオン交換カラムでは、pH 安定性の高い (pH 2 - 12) メタクリル酸エステルベースのポリマー樹脂を基材とする4 種類のケミストリー -- SP 強陽イオン交換体、CM 弱陽イオン交換体、Q 強陰イオン交換体、および DEAE 弱陰イオン交換体 –をラインアップしています。幅広いケミストリーから選択できるため、わずかな電荷の違いに基づいてタンパク質やペプチドを分離するクロマトグラフィー分析法を開発する柔軟性が得られます。一部の BioSuite イオン交換カラムは、PEEK 製ハードウェアとラボスケールの分取アプリケーション用に内径 21.5 mm サイズでもご提供しています。 |