Aura+ システム
バイオ医薬品ワークフロー向けの迅速で決定的な低容量の粒子特性解析
タンパク質および抗体医薬品、細胞治療薬、遺伝子治療薬など、さまざまな種類のバイオ医薬品における粒子特性解析を実施できる柔軟性が求められる場合、Aura+ システムで対応が可能になります。
Aura+ は、タンパク質、抗体、細胞、遺伝子治療のワークフロー全体のアプリケーションをサポートするように完全に構成されています。医薬品開発の初期段階で粒子の特性解析を実施することで、より迅速な意思決定を行うことができます。
Aura ファミリーの装置内で共有されているバックグラウンドメンブレンイメージング(BMI)および蛍光メンブレン顕微鏡(FMM)テクノロジーを採用した Aura+ システムにより、創薬の後期段階から開発および製造に至るまでのアプリケーションが可能になり、意思決定を強化し、成功を加速させます。
仕様
|
イメージング範囲: |
24.6 mm2 |
|
光学系: |
4 倍対物レンズと 20 倍対物レンズ |
|
最小容量: |
5 µL(アッセイにより異なります) |
|
分解能: |
1.0 画素/µm |
|
検出可能なサイズ範囲: |
1 µm 超(ECD) ~ 5 mm 未満(ECD)の範囲 |
|
BMI 読み取り時間: |
1 分/サンプル |
|
FMM 読み取り時間: |
3 FL チャンネル、30 秒/サンプル |
|
ソフトウェア: |
Particle VUE 4.x オールインワンソフトウェア一式(イメージキャプチャーおよび分析) |
概要
- わずか 5 μL のサンプル容量要件で、貴重な物質を節約可能
- ラベル付きサンプルの完全な 96 ウェルプレートからデータまで、わずか 90 分で実用的な結果を取得
- 96 ウェルメンブレンプレートのハイスループット機能により、効率を向上
- 高度なイメージングにより、粒子に関するより詳細な洞察を取得
- 1 つのプラットフォームだけで、タンパク質、抗体、細胞・遺伝子治療薬の開発が可能に
推奨用途:バイオ医薬品、ウイルスベクター、細胞、その他の汚染物質を含む、あらゆる分析種にわたって完全な柔軟性が求められるワークフロー。
凝集体同定からの推測作業を不要に
医薬品で正しく同定されなかった凝集体のトラブルシューティングで、時間を浪費しないでください。Aura+ システムでは、明視野と蛍光イメージングを組み合わせて、細胞、ウイルスキャプシド、タンパク質、分解した賦形剤、包装汚染物質を特異的に同定および定量することで、サンプル中の正確な成分を把握できます。
ハイスループットな 96 ウェルプレート機能、5 µL のサンプル容量、およびわずか 90 分で結果が得られることにより、詳細な粒子分析のための効率的なソリューションを提供し、USP <788> および <1788> の要件が満たされます。
BMI:高感度で頑健な初期段階の粒子特性解析の鍵
バックグラウンドメンブレンイメージング(BMI)により、サンプル内の実際の成分をより明確かつ迅速に、より包括的に解析することができます。メンブレンのバックグラウンド画像をキャプチャーして減算することで、BMI により、光遮蔽やフローイメージングなどの液体ベースの測定よりも 10 倍高いコントラストが得られます。Aura+ システムは、詰まりの懸念や、測定間のクリーニングの必要性なしで、凝集体データを提供します。
3 つの蛍光チャンネルにより、迅速で確実な粒子同定が可能に
Aura+ システムには 3 つの蛍光チャンネルが搭載されているため、通常は 3 つの異なる試験を行わなければ得られない情報を、1 回の実験で得ることができます。
さらに、Aura+ システムでは、同じサンプル内のさまざまな種類の粒子が明確に同定され、より信頼性の高い意思決定が可能になります。
3 種類の異なる有機粒子に対応する 3 つの蛍光メンブレン顕微鏡(FMM)チャンネル
外因性粒子および無機粒子の側面照射メンブレンイメージング(SIMI)チャンネル
ポリソルベート分解、微粒子汚染、タンパク質および抗体のワークフロー、細胞治療ワークフロー、AAV 凝集、AAV 安定性、細胞治療薬 QC、細胞生存率などのアプリケーションに最適
高拡大率で明確な詳細を取得
Aura+ システムの高拡大率により、ラベル付けされていない粒子の形状学的詳細を確認することができ、リード粒子と望ましくない粒子を確実に区別することが可能になります。
細胞と Dynabeads™ を迅速に区別および列挙し、ポリソルベート分解の定量などを実施します。
Dynabeads は、Thermo Fisher Scientific, Inc. によって製造された磁気ビーズを指します。ウォーターズコーポレーションと Thermo Fisher Scientific, Inc. は提携関係にありません。Dynabeads またはその他のサードパーティーの商標について言及していても、後援、推奨、または承認を意味するものではありません。
リソース
ドキュメント
よくある質問
粒子のカウントにどのような方法を使用しますか?
粒子径、種類、濃度などの要因に応じて、様々な方法を使用して粒子をカウントできます。一般的な手法として、顕微鏡に基づく分析法(光学顕微鏡や電子顕微鏡など)、フローサイトメトリー、コールターカウンター法が挙げられます。Halo Labs の Aura ファミリーは、医薬品開発に影響する可能性のある粒子径および同定情報に加えて、粒子のカウントデータも提供します。各方法には利点と限界があります。選択は、カウント対象となる粒子固有の特性と分析要件によって決まります。
粒子のカウントが重要な理由は?
粒子のカウントは、医薬品、食品、環境モニタリングなどのさまざまな業界で重要であり、製品の品質、清浄度、安全性に関する重要な情報が得られます。例えば、医薬品においては、粒子のカウントを管理することが製品の有効性、安定性、規制基準への準拠を保証するために不可欠です。同様に、食品加工では、粒子のカウントをモニターすることは製品の安全性および清潔性の確保に役立ちます。環境モニタリングでは、粒子のカウントは空気または水の品質および潜在的な健康上の危険性を示す指標となり得ます。