従来の質量分析計はm/zにより分析しますが、Triwaveはイオンのサイズ、形状に基づいても分離できるテクノロジーで、新次元により新発見の可能性が広がります。次のような場合に、特に有効となります。
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TriwaveテクノロジーSYNAPT G2-Sファミリに搭載されたTriwaveにより、3つのT-Waveイオンガイドを使用し、イオンをトラップして蓄積後、イオンモビリティー別に分離してから、質量分析アナライザーに効率よくイオンを輸送して高分離能質量分析を行うことができます。これにより、複雑な混合物中のサンプルであっても、多様な分析に対応でき、構造解析を促進しより完璧な研究を行えます。 |
T-Wave IMSのメリット – 分離とピークキャパシティーT-Waveイオンモビリティーを用いて発表された論文は、既に200件を超えています。
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T-Wave IMSのメリット – コンファメーションと構造解析
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T-Waveイオンモビリティー分離の原理イオンはT-Waveイオンモビリティー内のガスで充満したパルス電圧や電場間を移動します。イオンが移動中、ガスに衝突すると移動度が遅くなり、それはイオンのサイズ、形状、電荷、質量によって、移動度が変わります。 移動度の高いイオン(よりコンパクト)が先に通過し、移動度の遅いイオン(より広がりがある)が遅れて移動することにより、イオンモビリティー分離が行われます。 |
実用的なT-Wave イオンモビリティーTriwaveにイオンがやってくると、TRAP T-Waveでイオンが蓄積された後、IMS T-Waveへ移動し移動度によって分離が行われます。パケット状になったイオンモビリティー分離されたイオンをTRANSFER T-Waveによって収束させた後、oa-Tofアナライザーへ輸送します。 このプロセスは、高効率に10ミリ秒スケールで繰り返されるため、感度やスピードを一切妥協することなく、UPLCとTOFMSとの接続に対応します。 |