SONAR により、結果の信頼性とラボの効率性が向上します。
ラボの効率性を向上
初回から適切な結果が得られ、信頼性が向上
SONAR がより良い結果を生み出す仕組みSONAR では、データ非依存分析(DIA)による MS/MS データの取得を UPLC を活用してハイスピードで行うことができます。それは化合物が完全に共溶出していたり、サンプルが複雑でも変わりません。その結果、信頼性の高い定量分析が実現するとともに、クリーンな結果が得られ、ライブラリー検索の信頼性が高まります。リピドミクスは、SONAR が有用であることを証明する優れた一例です。脂質のサンプルでは、LC ピークの重複が広範囲になってしまい、一部の検体ではフラグメントイオンが共通になる場合があります。このような状況では、従来の DIA で自信を持ってフラグメントイオンをプリカーサーイオンに割り当てることが難しくなってしまいます。SONAR は MS/MS データを生成し、この不確定性を排除し、データ解釈の時間を削減します。 同様に、DIA による真の MS/MS データの取得を簡単に行えるため、プロテオミクスにおけるカバレッジを高めます。SONAR により高い選択性が得られるため、ライブラリー検索の信頼性を高める高品質データの直接的な結果として、プロテイン同定数が増加します。 |
SONAR の仕組みSONAR には重要な要素が 3 つあります。
この図では、四重極が指定の質量範囲全体をスキャンし、順にイオンを放出する様子を説明しています。プリカーサーイオンとフラグメントイオンが記録され、個別に表示および処理できる MS/MS の結果が生成されます。結果としてクリーンなデータが得られ、データ解釈が容易になり、ライブラリー検索の信頼性が向上します。 |