ラボ用フィルター
適切なラボフィルターで様々な種類のサンプルに対応
サンプルおよび溶媒のろ過は、ラボの時間と費用を節約する予防メンテナンス手順です。ラボ用ろ過製品は、カラムおよび装置の部品を直接に保護することで、ダウンタイムを最小限にできるようにします。ウォーターズの Pall Life Sciences フィルターは、コンプライアンスを考慮して設計、開発、および認定されており、これにより、規制や品質の目的を確実に達成できます。
当社の多種多様な Pall Laboratory フィルターを使用することで、さまざまなメンブレンを利用して溶媒とサンプルの適合性を確保できるとともに、様々なろ過用途に対応するさまざまなデバイスを利用できます。ラボに適したフィルターを選択するには、サンプルの特性、容量、孔径を検討し、サンプル中に含まれる微粒子に対処するために前ろ過が必要かどうかを判断します。
仕様
概要
- シリンジフィルター型式の HPLC サンプルフィルターを使用することで、コストを削減し、汚染によるダウンタイムを予防
- メンブレンディスク型式の HPLC 溶媒フィルターで、溶媒とサンプルに対する適合性を達成
- 溶媒ろ過器具を使用することで、液体の真空ろ過、HPLC 溶媒や移動相の脱気が容易に
推奨用途:Pall Laboratory 製品は、ラボ用途専用に設計されています。これらの製品は、医療、臨床、外科、またはその他の患者アプリケーションでの使用については承認されていません。
ラボ用フィルターメンブレンの選択肢
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多量の抽出物を添加することなく、分析種の吸着を最小限に抑えて、LC-MS 分析に使用する LC カラムの寿命が延びるように特別に設計
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高密度ポリエチレン(HDPE)製筺体内に水湿潤性のポリテトラフルオロエチレン(wwPTFE)メンブレンを配置
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水湿潤性および親水性を持つ多用途のポリテトラフルオロエチレンメンブレン
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水系溶液、酸性溶液、塩基性溶液、アグレッシブでない有機溶液およびアグレッシブな有機溶液用に設計
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低タンパク質結合性で低濃度の UV 吸収性の抽出物を提供
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水系溶媒と有機溶媒の両方に適した親水性メンブレン
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特に高 pH のサンプルに適していますが、タンパク質回収用途には不適切
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微粒子を含むろ過が困難なサンプル用に、メンブレンにグラスファイバー製のプレフィルターをかぶせた設計
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単独で使用するか、別の Acrodisc と組み合わせてプレフィルターとして使用
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水系溶媒および有機溶媒に適した親水性ポリフッ化ビニリデン(PVDF)メンブレン
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非水系溶媒での使用には、疎水性のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)メンブレンを推奨
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有機系、強酸性、または強塩基性のサンプルおよび溶媒
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ポリエーテルスルホン(PES)IC フィルターは、イオンクロマトグラフィーに適した低イオン性バックグラウンドの認定を取得済み
サンプル中の微粒子が懸念される場合
ステップ 1:サンプルの性質の判定
適切なラボフィルターを特定するプロセスは 3 ステップで行います。ラボフィルターの選択は、以下のガイドラインに従ってサンプルの性質を判定することから開始します。
- 水系:wwPTFE、ナイロン、PVDF、および Supor PES
- 非極性:CR/PTFE、wwPTFE、および MS PTFE
- タンパク質:wwPTFE および GH PVDF
- イオンクロマトグラフィー:Supor PES
ステップ 2:カラムの粒子径の特定
カラム内のミクロンサイズの粒子は重要です。サンプルの性質を判定したら、次のガイドラインに従ってカラムをフィルターに合わせます。
ミクロンサイズ > 3 μm:フィルター孔径 0.45 μm - HPLC
ミクロンサイズ < 3 μm:フィルター孔径 0.20 μm - UPLC
ステップ 3:サンプル容量の決定
最後に、サンプルの量を考慮して、ニーズに合った適切なラボフィルターを特定します。
- サンプル容量 < 2 mL:4 mm フィルター、ホールドアップ量 < 10 μL
- サンプル容量 < 10 mL:13 mm ミニスパイク、ホールドアップ量 < 14 μL
- サンプル容量 <10 mL:13 mm オス Luer、ホールドアップ量 < 30 μL
- サンプル容量 < 100 mL:25 mm フィルター、ホールドアップ量 < 100 μL