分析スケール分取精製システム
分析スケール精製のパフォーマンスを次のレベルに引き上げる
分析メソッドから分取メソッドにスケールアップすることには、独特の課題が伴う場合があります。 分析スケール分取精製システムは、より小さい分取スケールのより効率的な精製を必要とする精製ラボ向けに設計された完全自動ソリューションです。 このシステムは、大容量のサンプル処理、フラクション回収、高圧機能を提供します。
この新しいソリューションを使用することで、粒子径がより小さい分取カラムを利用して、ピークベースまたは時間ベースの精製を直接スケールアップして、より効率的で優れた分離、より優れた精度、より高い回収率を実現して、サンプルの回収率と純度を最大化することができます。 分析スケール分取精製システムを使用して、ラボの運用コストを削減できると同時に、精製ワークフローを簡単に合理化して、医薬品の製品化を加速できます。
概要
- UPLC(2 µm 以下のカラムメソッド)からより簡単にスケールアップでき、メソッド開発とスケールアップにかかる時間を短縮できる
- 粒子径が 5 µm 以下の分取カラムにより、クロマトグラフィーが加速して分離能と感度が向上する
- 有機溶媒の使用量、蒸発乾固にかかる時間、廃液処理、運用コストを削減できる
- マルチカラム加熱・切り替えカラムマネージャーにより、予測可能なスケールアップが可能になって、回収の信頼性が高まる
- PDA、UV/Vis、エバポレイト光散乱(ELS)、質量検出などの高性能検出機能により、さまざまな低分子化合物および高分子化合物を正確に検出できる
- より小さい分取精製スケールで大容量のサンプル処理/フラクション回収が行える
- トリプル検出オプション(UV、ELSD、MS)が可能なアイソクラティックソルベントマネージャーを利用することで、サンプルの損失を最小限に抑え、情報を最大化できる
- 業界トップクラスのケミストリーとソフトウェアのソリューションをすべてウォーターズが製造提供することが可能
推奨用途:より小さい分取スケールでの大容量サンプル処理とフラクション回収、およびより効率的で費用対効果の高い精製ソリューション。
サンプルの収率と純度を最大化するための実績のある性能
高圧 Arc HPLC クオータナリーソルベントマネージャーが提供する正確で精密な送液によってサポートされる、粒子径 5 µm 以下の分取カラムを使用する分析スケール精製システムでは、分離能と感度が向上し、より高速なクロマトグラフィーが実現します。
- 最大 10 mL/分の流量をサポート
- 最大 9500 psi の高圧機能
マルチカラム加熱・切り替えを用いた予測可能なスケールアップ
CM-30S カラムマネージャーと分析スケール分取精製システムを使用することで、ラボに必要な予測可能なスケールアップと回収における信頼性が得られます。30 cm、シングルゾーンカラムマネージャーは、複数のカラムの加熱および切り替えができるように設計されており、カラム全体にわたって一貫した温度制御が確保され、分析メソッドから直接スケールアップすることができます。
- 温度範囲:20 ℃ ~ 90 ℃
- 300 mm カラムで内径最大 10 mm まで
サンプル注入および回収位置へのアクセスがより容易に
Waters 3767 サンプルマネージャー(インジェクター/コレクター)を搭載した単一の HPLC または LC-MS プラットフォームでの同時サンプル注入、ピークフラクション回収、フラクション分析を、簡単かつ自動で管理して、大容量サンプル処理およびより小さい精製スケールでのフラクション回収が行うことができます。
- 分取キャパシティー:96 マイクロタイタープレート 12 枚、テストチューブ 448 本、バイアル 576 本
- 注入量:20 µL ~ 25 mL
- 注入間のサイクル時間 60 秒未満
低分子化合物および高分子化合物の正確な検出
フォトダイオードアレイ(PDA)、UV/Vis、エバポレイト光散乱(ELS)、質量検出などの広範な高性能検出機能により、低分子化合物および高分子化合物(ペプチド、オリゴ、脂質など)の正確な検出が実現します。当社のコンパクトなベンチトップ型四重極 ACQUITY QDa II 質量検出器は、精密質量主導型分取精製に最適であり、最大 m/z 1500の質量範囲をサポートします。