HPLC から UPLC への分析法移管

すべての XBridge HPLC カラムおよび ACQUITY UPLC^® カラムは、移管可能な共通のパーティクル基材を用いてデザインされています。 XBridge HPLC カラムで使用されているエチレン架橋型ハイブリッド (BEH) テクノロジーパーティクルは、ラインアップするすべての粒子径 (1.7、2.5、3.5、5、10 μm) でシームレスに分析法移管が行えるように、分離効率を維持しながら機械的耐性を提供します。 まったく同じ製造プロセスで粒子径のみが異なる XBridge と ACQUITY^® の BEH テクノロジーパーティクルは、シームレスな分析法移管可能で、最適化された LC 分析法へ最短で到達できます。

分取の分離性能

ウォーターズの革新的な最適ベッド密度 (OBD) 分取カラムデザインにより、粒子径によらず優れたスケーラビリティが確保されます。OBD テクノロジーを BEHパーティクルと組み合わせることで、高い安定性、効率、再現性を持つ分取 LC カラムが実現し、業界に革命をもたらしました。

分析法開発の柔軟性

XBridge HPLC カラムは、充塡剤選択から妥協を排除し、あらゆる移動相、温度、pH 条件下で柔軟性を確保できるように設計されています。XBridge HPLC カラム、2 種類の移動相pH、2 種類の有機溶媒で構成されるサンプル分析法開発プロトコルにより、非常に困難なサンプル混合物であっても迅速に分離できます。

pH 耐久性＆信頼性

XBridge HPLC カラムは、市販のどのクロマトグラフィー固定相よりも高い pH 耐久性を提供します。特別な表面修飾による高い pH 耐性を謳うアプローチとは違い、XBridge HPLC カラムの pH 安定性はパーティクル合成プロセスの中に組み込まれています。 この XBridge C₁₈ HPLC カラムについて、アルカリ耐性が高いと主張する市販カラムとの比較し、 pH 10 という厳しい条件下で耐アルカリ性加速試験を行いました。 XBridge HPLC カラムではクロマトグラフィー性能にほとんど低下が見られず、最も良い結果を示したシリカカラムの 1000% を上回る性能を達成しています。

VanGuard カラムプロテクション

製薬、天然物、環境、化学工業などの分析における複雑なサンプルマトリックスは、分析カラムの寿命を短くし、予想よりも早くクロマトグラフィー性能を劣化させてしまうことがあります。ウォーターズの VanGuard カートリッジカラムは、クロマトグラフィー性能を低下させることなく、移動相中に存在する可能性のある微粒子や化学的汚染を除去することで、分析カラム性能を向上させます。

詳細情報

タンパク質の分離

ウォーターズの XBridge Protein エチレン架橋型ハイブリッド (BEH) (3.5 μm) (125Å、200Å、450Å) SEC カラムは、タンパク質のモノマーからの凝集体の分離に対し、殆どの従来の SEC カラムよりも短時間でより高い分離能を発揮します。 一方 、BEH C₄ (300Å) HPLC カラム（データ未掲載）では、収率を最大限にしてタンパク質のキャリーオーバを最小限に抑えながら、様々なサイズ、疎水性、等電点のタンパク質を分離します。

ペプチドの分離

XBridge Peptide BEH C₁₈ カラムは、プロテオミクスからペプチドマッピングまでのアプリケーションにおいて幅広い pH 対応範囲と優れた温度安定性を提供します。このカラムは、高分子や低分子、酸性や塩基性、親水性や疎水性を含む幅広いペプチドの逆相クロマトグラフィーに最適です。このカラムシリーズにはポアサイズ 130Å および 300Å をラインアップし、困難なサンプルに対して異なる分離選択性の選択肢を提供します。

糖鎖分析

XBridge Glycan BEH Amide (130Å) カラムでは、HPLC ベースのアプリケーションのニーズに応えるため、2.5 µm XP および 3.5 µm の粒子径にウォーターズの特許取得済み BEH テクノロジーを採用しています。安定なアミド基を結合したこのカラムシリーズは、さまざまなバイオ医薬品からの遊離 して2- アミノベンズアミド (2-AB) 標識 したN- 結合型糖鎖を分析するのに最適です。Glycan BEH パーティクルの各バッチは、バッチ間の一貫性と類似度の高い糖鎖の分離プロファイルを確保するために、ウォーターズの Glycan 2-AB Performance Test スタンダードを用いて特別に品質管理試験が実施されています。

オリゴヌクレオチドの分離

XBridge Oligonucleotide BEH C₁₈ (130Å) カラムには、C₁₈ を結合したBEH テクノロジーパーティクルが採用されています。このカラムシリーズでは、脱トリチル化した合成オリゴヌクレオチドサンプルの分離に実績のあるイオンペア逆相クロマトグラフィー分析法を使用します。ウォーターズの製造および品質管理工程により、バッチ間およびカラム間で一貫した性能が確保されています。