超低濃度溶液の分析

十分に特性が明らかとなっているポリスチレンのブロード標準試料 Dow 1683 を、dRI 検出器を装備した Alliance システムで THF を溶離液として使用して分析しました。濃度は 0.15%、インジェクションは 300 µL で行いました。ブロード標準試料を再度インジェクション (300 µL) しましたが、2 回目のインジェクションの濃度は 0.015% (10 分の 1) としました。下の図でこれらを比較できます。0.15% 濃度のシグナルは約 15 mV です。ベースラインノイズは 14 µV であるため、S/N 比は 1000:1 を上回っています。0.015% をインジェクションした際のシグナルはわずか 1.5 mV ですが、S/N 比は 100:1 を上回っているため、簡単に積分できます。フローが一定で、脱気装置も統合されているため、超低濃度のポリマー溶液を分析できます。また、再現性のある GPC 分析に必要な S/N 比も得ることができます。このことは、超低濃度の高分子量サンプルを分析する必要がある場合に非常に重要です。このように、超低濃度のサンプルも分析でき、S/N 比を犠牲にすることなく正確な結果を得ることができます。


< 前へ 次へ >

`

お問い合わせはこちら

企業情報

トップに戻る トップに戻る