ペプチドおよびタンパク質の定量に LC/MS/MS を使用する主な利点
- 時間のかかるアフィニティー精製を必要とせず、選択的かつ迅速なサンプル抽出が可能
- LC/MS/MS では、従来のリガンド結合アッセイ法に比べ、薬物動態(PK)研究や臨床試験において患者の検体をより正確に定量可能
- 時間と手間のかかるリガンド結合アッセイ法と同等以上の高感度
- 迅速な分析により生産性が向上
- 特異性
- 既存の低分子および高分子バイオアナリシス用 LC/MS/MS テクノロジーを使用できるため、資産の有効活用が可能
ペプチドおよびタンパク質のバイオアナリシスのための分析テクノロジー
- ACQUITY UPLCシステム、ACQUITY UPLC BEH およびCSH カラム
- Xevo TQ-S 質量分析計
- Oasis サンプル前処理テクノロジー
- ACQUITY コレクションプレート
- ワークフロー
高感度SPE-LC/MS/MS 定量アッセイワークフロー
サンプルの前処理
高選択性メソッドの鍵は、Oasis SPE µElutionプレートの使用にあります。
使用されているOasis固相が持つ、逆相とイオン交換という互いに特性が異なる保持メカニズムは、シンプルで柔軟性に優れた分析種抽出を可能にします。µElution プレートは、貴重なサンプルを簡単に濃縮でき、不安定なペプチドも最小限の操作で、高い回収率と感度が得られます。
クロマトグラフィーによる検体の分離
ACQUITY UPLCのPeptide Separation Technology(PST)カラムには、高分子の正確な保持特性を得られるポアサイズが用意されており、シャープで幅の狭いUPLC ピークによって精度が高く正確な定量が可能です。
MS/MS による分析成分の分離
タンデム四重極型質量分析計 Xevo TQ-Sは、質量範囲が m/z 2000 の四重極によって、モニタリングに最適な電荷のペプチドを2段階で選択できるため、非常に柔軟で容易な分析法開発が可能です。プロダクトイオンの m/z がプリカーサーイオンより大きい場合でも、IntelliStart により最適なプリカーサーイオンとプロダクトイオンが選択され、プロセスが効率化されます。
市場をリードする感度を備えた Xevo TQ-S と、選択性と効率に優れた Oasis および ACQUITY UPLC の組み合わせによって、ペプチドのバイオアナリシスのための効率的な分析法を非常に簡単に開発できます。