装置の互換性
真空MALDIソースの取り付けは、すでに少なくとも8,000amuの質量範囲に対応する四重極型分析計を搭載しているQ-Tof Premier™、 SYNAPT™ MS およびHDMS™装置に対してのみ推奨するものです。しかしながら、4,000amuに対応する四重極型分析計にとって申し分の無い、低分子対応のMALDIアプリケーションが一部存在します。また、MALDIソースは、すでに32,000 amuの質量範囲に対応する四重極型分析計を搭載しているSynapt MS/HDMS 装置にも取り付けることが可能です。
また、現場にて、4,000 amu対応の四重極型分析計を、8,000 amu質量範囲のものに交換し、Q-Tof PremierとSynaptシリーズ装置のどちらにも使用することが可能です。
なお、最低限として MassLynx ™ 4.1 ソフトウェアが必要です。
備品と取り付け
真空MALDIソースアッセンブリには、200Hzの半導体ND、二重軸式のサンプルインレットが付属するYAGレーザーシステムが含まれ、試料全体のランダムアクセスを提供します。高い繰り返し率のレーザーは、1ギガショットを超える耐用年数で、優れた分解能を持ち、試料の処理能力が向上します。
APIのオペレーションを行うための構成では、MALDIソースとバキュームシステムは新しい装置のエンクロージャーの前部に、完全に格納された状態になります。
MALDIオペレーションを行う場合、新しいソースは統合的にモーター化によって、工具不要の型締方式で、既存の移動枠に固定する前に格納された位置から引き上げられます。
ソースはすべてのウォーターズの試料プレートとの互換性を持ち、質量試料を固定し、質量測定の精度を高めるためのオプションをサポートします。また、ソースも別々のプレートアダプターの使用によって、ガラス顕微鏡用スライドと応用バイオシステムのターゲットプレートとの互換性を持っています。
ユーザーが制御可能なレーザー減衰は、取得を目的によって、高倍率の光学画面も備えており、装置のPC画面に試料を良好にリアルタイムで表示します。
アッセンブリの完成には、ウォーターズのフィールドサービスエンジニアによる取り付けが必要です。また、続けて操作を行う場合、APIからMALDIにオペレーションを移行するには、コンディションを完全に整えるため、最初の通気に続いて4時間が必要となります。