バイオイナートな流路を備えた ACQUITY Arc Bio システムは、逆相(RP)、イオン交換(IEX)、サイズ排除(SEC)、疎水性相互作用(HIC)のいずれのクロマトグラフィーモードにおいても、生体高分子分析を、高いサンプル回収率と最小限のキャリーオーバーで実現します。
ACQUITY Arc Bio システムは、信頼性の高い ACQUITY Arc システムを基盤としています。独自の Arc Multi-flow path テクノロジーを搭載しており、一貫性を損なうことなく効率的な分析法の移管、調整、または改善を実現するために必要な汎用性と堅牢性を備えています。
厳しい条件下でも信頼できる性能SEC、IEX、および HIC のクロマトグラフィーモードを用いた分析の多くは、塩基性または酸性条件において、高イオン強度の移動相が用いられます。ACQUITY Arc Bio システムの流路は、バイオイナートな材質で設計されているため、不要なタンパク質との相互作用を最小限に抑え、高塩濃度条件下や極端な pH の分析条件であっても、システムの堅牢性を最大限に高めることができます。その結果、ルーチン分析に最適なシステムが実現し、キャリーオーバを最小限に抑えるとともに、生体分子サンプルの回収率も最大限に高めることができ、高いシステム性能を維持することが可能になりました。 |
既存の分析法の移管分析ラボでは、製品の一貫性を確保し、法規制のガイドラインを確実に遵守するために、高い信頼性と堅牢性のある装置を使用する必要があります。また、分析法の一貫性を保持しながら組織内や委託先へと分析法を移管しなければならないことが一般的です。 ACQUITY Arc Bio システムへのアップグレードにより、スイッチ操作一つで HPLC および UHPLC の両分析法を使用でき、汎用性と生体サンプルへの適合性を備えた LC システムを実現することが可能です。 |
分析法開発を効率化バイオクオータナリーソルベントマネージャーによる、目的に合わせた移動相の自動混合およびグラジエントにより、分析に要求される保持と分離が得られます。バイオイナートな材質を採用したバイオクオータナリーソルベントマネージャーでは、バイオ医薬品 LC 分析で使用するさまざまな高イオン強度の水系移動相および有機溶媒を使用することができます。 Auto•Blend Plus テクノロジーにより、従来の 4 溶媒混合機能が拡張されて pH およびイオン強度の単位でグラジエントを直接プログラミングできるようになったため、微小な pH 変化(0.1 pH 単位以下の差)でも組成を変化させることができます。 |
長期にわたり使用可能な分析法を開発ACQUITY Arc Bio システムは ACQUITY QDa 質量検出器に完全に対応しており、同じ Empower ソフトウェアを使用して得られる質量情報を追加することにより、より効率的で堅牢な分析法の開発をサポートします。定性的質量スペクトルデータとクロマトグラムのピークはシステムにより自動的にマッチされます。
|