アキラル分離用 Torus カラム

Torus 固定相は、特許出願中のエチレン架橋型ハイブリッド (BEH) パーティクルへの新規 2 段階官能基結合に基づいています。最初の結合が、充塡剤の保持特性をコントロールする親水性表面を提供し、保持および選択性の経時変化につながる望ましくない表面相互作用を最小限に抑えます。官能基結合の第 2 段階は、各 Torus ケミストリーの選択性およびピーク形状特性に関与します。この 2 段階官能基結合の結果として、幅広い選択性を持つ一連の固定相が得られ、カラムのライフタイムにわたって頑健なクロマトグラフィー性能を維持します。分取用 Torus カラムは、OBD 充塡テクノロジーを利用して開発されました。
OBD テクノロジーについて

Torus を使用して、SFC を分析から分取へとスケールアップ

逆相クロマトグラフィーの容易さおよび信頼性のもと、順相クロマトグラフィーの性能を利用できます。

Torus カラムはスケールアップが容易な 4 つのケミストリーをラインアップしています。

-Torus 2-PIC 1.7 μm → Torus 2-PIC 5 μm
-Torus DEA 1.7 μm → Torus DEA 5 μm
-Torus DIOL 1.7 μm → Torus DIOL 5 μm
-Torus 1-AA 1.7 μm → Torus 1-AA 5 μm

Torus 2-PIC（2-ピコリルアミン）

Torus 2-PIC カラムは、汎用に設計されており、酸性および塩基性化合物の幅広いアプリケーションでもっとも適した選択肢となります。Torus 2-PIC 固定相は、従来の 2-エチルピリジン (2-EP) と比べて性能が向上し、ピーク形状の改善、更なる保持、新たな選択性を示します。さらに、幅広い化合物の優れたピーク形状を維持できるため、分析法開発に更なる柔軟性を提供します。

Torus DEA（ジエチルアミン）

Torus DEA カラムは、Torus 2-PIC 固定相と全く異なる選択性を発揮するように設計されています。2-PIC 固定相に補完的な選択性を提供し、強塩基性化合物に優れたピーク形状を提供するように設計されています。

Torus DIOL（高密度ジオール）

Torus DIOL カラムは、Torus ファミリーに更なる選択性を提供するために開発されました。高密度ジオールの表面結合は、従来の非修飾シリカ固定相と類似したクロマトグラフィーを提供しますが、酸性または塩基性添加剤を用いて利用した場合、分析法全体の頑健性が高くなります。

Torus 1-AA（1-アミノアントラセン

Torus 1-AA カラムは、極性および非極性ステロイドなどの中性化合物、脂質や脂溶性ビタミンなどの疎水性化合物の分離に向けて優れた選択肢となるよう設計されています。このケミストリーは、2-PIC 固定相に直交する選択性 (S > 90) を提供するため、分析法開発にも非常に有用です。

-疎水性（親油性）化合物
-遊離脂肪酸
-脂溶性ビタミン
-脂質
-天然物
-ステロイド

順相分析法から SFC キラル分析法への移管

Trefoil カラムを使用すると、従来の順相キラル分析法から ACQUITY UPC² システムに容易に分析法を移管できます。従来の順相キラル分析法の多くは、分析時間が長いなどの好ましくない特性があり、また THF またはヘキサンと併用して塩素系溶剤を使用する場合が多く、購入時や廃棄時にコストがかさみます。簡単な分析法の再開発で、安価で無害な二酸化炭素を主要な移動相として用いた新しい費用効果の高い分析法を確立し、質量分析計に接続してさらに多くの情報を得ることができます。

キラル分離用 Trefoil カラム

Trefoil 多糖誘導体ベースの固定相は広範囲のキラル選択性を提供します。Trefoil AMY1、Trefoil CEL1、Trefoil CEL2 カラムケミストリーは、互いに補完的であり、それぞれキラル化合物の分離に異なる保持特性を提供します。キラル認識を最も好ましい状態に調節する有機溶媒と添加剤の混合によって選択性をさらに向上できます。これらのカラムは、エナンチオマー、立体異性体、代謝物、分解物、不純物を、高分離能で高速分離するよう設計されています。

Trefoil カラムを使用したキラル分析法

信頼性が高く高性能で低拡散の ACQUITY UPC² システムのメリットと Trefoil キラル固定相を合わせることで、より迅速な分析法開発が可能になります。短いナローボアカラムを用いて、少数の厳選された共溶媒と質量分析計に互換性のある添加剤を使用すると、この総合的な組み合わせによってルーチンのグラジエントスクリーニングを 2 分で達成できます。

Viridis SFC カラム

Viridis SFC カラムは、分析および分取クロマトグラフィー用に 6 つのケミストリーを使用できます。Viridis 分取カラムは、OBD 充塡テクノロジーを利用して開発されました。

-BEH 2-EP（2-エチルピリジン） - 優れた保持、ピーク形状、選択性
-BEH - リン脂質などの極性化合物との相互作用が向上
-CSH フルオロフェニル - 弱塩基の優れた保持、酸性および中性化合物を交互に溶出
-HSS C₁₈ SB - グリセリドの分析（医薬品、食品、化学用途に使用）
-シリカ 2-EP - アキラル SFC 分離で幅広く使用、優れた保持、ピーク形状、選択性
-シリカ - シリカ 2-EP の極性の弱い表面と比較して、極性化合物の官能基との相互作用が向上

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ACQUITY UPC2 品質管理標準

ACQUITY UPC² 品質管理標準は、ACQUITY UPC² システムの性能をモニターするための容易かつ信頼性の高い方法を提供します。Trefoil および Torus カラムと使用するよう設計されたこの 4 成分混合標準は、以下の重要なクロマトグラフィー性能のために最適化されました。

-化合物を十分に分離し、幅広いクロマトグラフィー溶出範囲に対応
-キラル分離の性能をテストするキラル化合物を含む
-質量分析の性能をテストするためのイオン化が容易な化合物を含む

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