Waters® ChromScope™はWatersの分取SFC(超臨界流体クロマトグラフィー)システムの全自動コントロールやSFCのメソッド開発、サンプル分取の処理を容易にするソフトウェアです。ワークフローに基づいた設計と直感的に理解できるユーザーフレンドリーなインターフェースによってクロマトグラフィーの分析、レポート、分取などルーチン作業を簡単に行えます。Method StationとInvestigator SFCシステムとともにChromScopeソフトウェアはメソッド開発や分取のためにシステムを構成します。
データ解析・レポート
自動・手動でクロマトグラムの波形解析処理が可能なChromScopeソフトウェアは以下の機能を提供します。
データのセキュリティと規制遵守
ChromScopeソフトウェアはGxPガイダンスに従って設計され、データのトレーサビリティが確保されています。必要に応じて確実なユーザーアカウントが追加され、ユーザーの業務遂行による全ての変更や生成したデータが電子的に署名されます。
システム稼動、データ処理、分取を行うためには実施する動作を定めるためのメソッドを作成する必要があります。
メソッドは3つのカテゴリーに分類:
分析条件設定画面
インテグレーションメソッド
分取メソッド
マニュアル解析機能によりピークを追加、削除、分割を行うことができます。クロマトグラム波形のポップアップメニューを用いることでピークの終点をドラッグしたり、ボイド時間を設定することができ、その後、ピークの計算を自動的に行い、表の数値も自動的に更新されます。ツールバーやメニューバーのマニュアルピークオプションはトグルボタンのように機能します。一度有効化すると、その後無効化するまで機能し続けます。
解析結果
自動解析オプションは現在のプロジェクトから解析メソッドを選択し、開いているデータファイルに適用する際に用いられます。
適用可能な自動解析設定:
対応する解析方法:
対応するベースライン機能:
ChromScopeソフトウェアではメソッドの選択、分析時間、サンプル注入量などを入力者自身で編集するシーケンスエディターもしくはガイドに従って入力するシーケンスウィザードのいずれかにより分析のシーケンスを組むことができます。
シーケンスエディターでは表中の各行に対し、各列のオプションを手動で作成・編集を行うことで、新しいシーケンスの作成や既存のシーケンスを変更することができます。
シーケンスエディター
シーケンスウィザードはメソッドスクリーニング、検量線作成、分取などのシーケンスを作成する際に使用し、シーケンスエディターで作成されたシーケンスと同様に保存され、キューに追加することができます。
シーケンスウィザード
クイックレポート、カスタムレポートの書式が利用できます。
クイックレポートはあらかじめフィールドが設定されており、改変することはできません。カスタムレポートには レポート書式エディターで編集可能な項目のセットが含まれています。レポートはユーザーが決めた書式に従い印刷されます。
カスタムレポートに含まれる主な項目:
レポート書式