粒子径1.7 µm の Charged Surface Hybrid (CSH™) パーティクルによりウォーターズ LC カラムテクノロジーは次なるステップへ進化しました。エチレン架橋型ハイブリッド (BEH) パーティクルテクノロジーの表面に非常に微量のチャージを結合させることで、CSH パーティクルは BEH パーティクルテクノロジーの化学的・機械的耐久性を維持して、酸性低イオン強度移動相条件(例えば0.1%ギ酸)下で使用した場合の塩基性化合物の卓越したピーク形状およびサンプルローディング向上のためにデザインされています。
CSH テクノロジーの利点:
· 塩基性化合物の卓越したピーク形状
· ローディングキャパシティの向上
· 移動相 pH 変更後の迅速なカラム平衡化
· 向上したバッチ間再現性
· 低/高 pH での優れた耐久性
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CSH パーティクルテクノロジーは HPLC カラムの XSelect™ ファミリーで HPLC 粒子径 [3.5および5 µmm] もラインアップしています。
CSH テクノロジーは LC を使用するラボでよく使用される酸性低イオン強度移動相条件下での LC カラム性能を実質的に全ての面で劇的に向上させます。
The ACQUITY UPLC® CSH™ C18 カラムは、酸性低イオン強度移動相条件下でほとんどの最新C18カラムでローディングキャパシティが低いために起こる塩基性化合物のピーク形状悪化の問題を克服しています。酸性移動相条件下でのコントロールした微量レベルの表面チャージによりACQUITY UPLC CSH C18カラムは酸性低イオン強度移動相条件下で塩基性分析種の卓越したピーク形状をご提供します。
ローディングキャパシティの向上CSH テクノロジーによるローダビリティーの上昇および向上により近接して溶出する不純物や分解物の分離、同定、定量が可能になります。この例では、高濃度 (0.5mg/mL) のイミプラミンを繰り返し注入しながら、アミトリプチリンは注入毎に濃度を増加しました。 カラム: ACQUITY UPLC CSH C18, 2.1 x 50 mm, 1.7 μm or Kinetex™ C18, 2.1 x 50 mm, 1.7 µm; 移動相A: H2O; 移動相 B: MeCN; 移動相C: 2% ギ酸水溶液; 2分間で25-35%B, 2-3分で35 – 95% B, Cの比率は5%で一定; 注入量: 5 μL; サンプル希釈液: H2O; サンプル濃度: イミプラミン: 0.5 mg/mL; アミトリプチリン: 記載どおり [イミプラミンに対する比率]; カラム温度:40 °C; 検出: UV @ 254 nm; システム: ACQUITY UPLC H-Class with ACQUITY UPLC PDA. |
CSH テクノロジー fluoro-phenyl および phenylは、極性化合物を保持する能力を提供します。分析法開発において、pH、移動相のバッファー濃度、有機溶媒およびカラムの選択により選択性を変えることができます。
LC テクノロジープラットホーム間の容易な分析法移管ACQUITY UPLC カラムと HPLC カラムの両方に使用さている CSH パーティクルは、粒子径のみが異なり、シームレスな分析法移管と、最短ルートでの LC 分析法の最適化が可能です。CSH パーティクルはカラム効率を最大限にし、高 pH 安定性を改善、そして UPLC システム および HPLC システムでのカラムの信頼性を向上させます。 |
ACQUITY UPLC® CSH™ Phenyl-Hexyl カラムは、特に芳香族化合物に対し、直鎖アルキルC18カラムと相補的な選択性が得られます。
酸性移動相条件下でのコントロールした微量レベルの表面チャージによりACQUITY UPLC CSH Phenyl-Hexylカラムは酸性低イオン強度移動相条件下で塩基性分析種の卓越したピーク形状をご提供します。
塩基性医薬品の迅速分析:ACQUITY UPLC CSH Phenyl-Hexyl カラム, 2.1 x 50 mm, 1.7 μm;移動相A: 10 mM NH4COOH,
pH 3; 移動相B: MeCN; 3分間で5 - 55% B (リニア); 注入量: 4 μL; カラム温度: 30 °C; 検出: UV @ 260 nm; 分析種:
(1) aminopyrazine; (2) pindolol; (3) quinine; (4) quinine impurity; (5) labetalol; (6) diltiazem impurity; (7) diltiazem;
(8) verapamil; (9) amitriptyline; システム: ACQUITY UPLC with ACQUITY UPLC PDA.
ACQUITY UPLC CSH Fluoro-Phenyl選択性の違いの大きい固定相を設計する上での課題の1つは許容可能なバッチ間再現性を維持することです。独自の選択性をもつ多くの市販カラム、特にペンタフルオロフェニル (PFP) 官能基をもつ固定相のカラムはばらつきが大きいという問題に悩まされてきました。 1.7 µm ACQUITY UPLC® CSH™ Fluoro-Phenyl カラムは CSH テクノロジー結合プロセスによりこの制限を打破しました。このプロセスにより卓越したバッチ間再現性が得られるだけでなく、HPLC 用の XSelect CSH Fluoro-Phenyl [粒子径3.5 &5 µm をラインアップ] との間で粒子径間に渡って選択性を維持できます。
ACQUITY UPLC CSH Fluoro-Phenyl [1.7 µm] および XSelect CSH Fluoro-Phenyl [3.5 and 5 µm] の再現性および分析法移管性。2.1 x 50 mm カラムを用いたグラジエント分離。3種類の粒子径[1.7, 3.5, 5 µm] のCSH Technology, Fluoro-Phenyl カラム |
分析法移管を成功させるためには、カラムサイズ、システムボリュームおよび構成、注入量、グラジエント組成などの主要なパラメータについて注意深く考慮し理解する必要があります。全ての分析法パラメータをカラムボリュームに応じ適切に移管し、粒子径によらずクロマトグラフィーカラムの選択性と分離効率を維持することが必要です。
分析法移管キットは UPLC® と HPLC 間での分析法移管時に、分離の質を維持するようにデザインされています。カラム長(L)と粒子径 (dp) の比 (L/dp) を維持するコンセプトに基づいて、キットには HPLC カラムと同等の選択性と分離効率を有する ACQUITY UPLC カラムが含まれています。ACQUITY UPLC® カラムカリキュレータを用いれば、様々な分析法を HPLC からUPLCへ、または UPLC から HPLC へ完全に移管することができます。
各キットには UPLC カラム1本と HPLC カラム1本が含まれます。ACQUITY UPLC カラムカリキュレータは ACQUITY UPLC オンラインコミュニティからダウンロードしていただけます。
無限とも思える数の分析法パラメータにより、新規分析法開発は非常に労力と時間がかかります。どのような分析法開発ストラテジーにおいても、望ましい分離を実現するとともに頑健で信頼性が高い分離をもたらす適切なカラムを見つけることが不可欠です。
ウォーターズのUPLC分析法開発キットは、お客様の分析法開発アプローチに対応し、分析法の開発を効率的かつ効果的に行うことができる幅広い選択性のカラムで構成されています。
逆相&HILIC分析法開発ストラテジー
A. 幅広いUPLCカラムの選択性範囲により、一種類の移動相条件で複数のカラムのスクリーニングを行うことで短時間で良好な結果に到達できます
B. 新規逆相およびHILICアプローチを用いたモルヒネ関連化合物の分析法開発
クロマトグラフィーカラムの再現性は分析法の長期信頼性および頑健性に非常に大きく影響しますが、使用される皆様がコントロールすることはできません。
卓越したバッチ間、カラム間再現性とともに、ウォーターズは注意深く確立されたパーティクルおよびカラム製造工程コントロールによりお客さまの分析法の長期信頼性に対する確信をご提供します。 ACQUITY UPLC® メソッドバリデーションキットには分析法の品質、信頼性、一貫性を判定するために3つのバッチのクロマトグラフィー媒体(異なる3つのバッチのパーティクルから得られる)が含まれます。
リスクを最小限にして信頼性の高いカラム性能を得るために
異なる3つのバッチの種類のパーティクルから得られた3つの異なるゲルバッチは、ACQUITY UPLC カラムに期待される確かな再現性を
実証し、これによりお客様の分析法の長期的な再現性を実現します。
VanGuard™ は2年以上に渡る研究開発の成果で、ACQUITY® UPLC システムを使用するアプリケーションにおいて最大18000psi までの圧力下で日常的に使用できるように設計された初のガードカラムです。内径2.1 mm x 長さ5 mm という超低容量設計を導入しているため、UPLC® カラムの性能を効率的に保護することができます。この特許出願中のデザインでは ACQUITY UPLC® カラムと同じカラムケミストリとカラムフリットが使用されているため、高いカラム効率や分離能、スループットの向上といった UPLC の包括的なデザインアプローチを損なうことがありません。VanGuard はACQUITY UPLC® カラムのインレットに直接接続するためカラム外ボリュームは最小化でき、接続に起因する移動相の漏れの可能性はほぼ排除できます。
VanGuard の特長と利点
VanGuard:最小限のクロマトグラフィへの影響
VanGuard はクロマトグラフィーへの影響を最小限に抑えながら、ACQUITY UPLC カラムの性能を保護し寿命を長くするように独自に設計されています。
ウォーターズはACQUITY UPLC®システムに完全に適合した、品質の高い消耗品を各種用意しています。
フィルター
ウォーターズはバッファおよびサンプルをご使用前に0.2 µm のフィルターでろ過することを推奨しています。フィルターろ過により、微粒子がカラムやシステムコンポーネントに蓄積するのを防ぐことができます。これによりカラムの寿命を延ばし、システムのダウンタイムが最小限に抑えられます。水系、非極性の溶媒やたんぱく質のろ過には、0.2 µm GHP フィルターを推奨します。p>
製品名 | 製品番号 |
溶媒ろ過メンブレン47 mm ディスク 100個パック* | 186003524 |
13 mm ミニスパイク 100 pk (残容量 < 14 µL) | WAT097962 |
25 mm 50個パック (残容量 < 100 µL) | WAT097964 |
* WAT200543 または同等の溶媒ろ過装置が必要です
バイアル
ウォーターズはプレスリットシリコン/PTFEセプタムのバイアルをUPLC®システム用に推奨しています。プレスリットセプタムはサンプル吸引時の陰圧状態を防ぐ設計となっているため、サンプル吸引量の再現性に優れています。ウォーターズは2種類の品質証明バイアルライン(LCGC品質証明バイアル/LCMS品質証明バイアル)をご提供しています。
Sirocco 除タンパクプレート
SiroccoTM 除タンパクプレートは、生体サンプルの「ウェル内」でのハイスループット除タンパク処理を可能にします。装着したままバキューム可能な通気式キャップマットと特許技術のバルブテクノロジーを備えた独自のフィルター構造により、ピペットでの移し変え手順を踏まずにサンプルを「ウェル内」で処理し、低容量の血漿サンプルからろ液を回収することが可能です。
製品名 | 製品番号 |
Sirocco 除タンパクプレート, 1枚入り | 186003873 |
Sirocco 除タンパクプレート, 5枚入り | 186002448 |