ウォーターズの Auto•Blend Plus™ テクノロジーにより、100% 溶媒または濃縮原液から移動相が自動的に調製されるため、ラボでの準備時間が大幅に短縮されます。さらに、選択した移動相に合わせて指定した pH、イオン強度条件での送液が可能です。- 詳細情報については、こちらをご覧ください。
Auto•Blend Plus テクノロジーにより、100% 溶媒または濃縮原液から移動相が自動的に調製されるため、ラボでの準備時間が大幅に短縮されます。これにより、ACQUITY UPLC H-Class システムの 4 液混合機能を最大限に活用することができます。Auto•Blend Plus では、選択した移動相に合わせて指定した pH、イオン強度条件での送液が可能です。
Auto•Blend Plus は ACQUITY UPLC H-Class および ACQUITY UPLC H-Class Bio システムに標準装備されています。
分析化学者は長い年月を経て、目標とする分離を実現するべく、さまざまな特性の有機溶媒と逆相カラムによるスクリーニングに熟達しました。分解能を改善するために、しばしば温度とグラジエントの傾きを調整し、多くの場合、近年のカラムの安定性を利用して、高 pH と低 pH の移動相の両方をスクリーニングします。
分析法開発の過程でpH を少しずつ変化させてテストすることは、あまり行われていませんが、pH が0.3 程度とわずかに変化するだけで、溶出順序は大きく変わります。pH 調整は堅牢な分析法を開発する上で有益ですが、実際にはクロマトグラファーがpH条件を詳細に検討するケースは少ないでしょう。
移動相組成の自動化
ウォーターズの Auto•Blend Plus テクノロジーにより、100% 溶媒または濃縮原液から移動相が自動的に調製されます。さらに、選択した移動相に合わせて指定した pH、イオン強度条件での送液が可能です。ソフトウェアアルゴリズムがバッファーシステムの定義に基づき、要求された pH の移動相の調製法を算出します。ウォーターズの技術は確立された酸-塩基平衡の原則に基づいており、指定した pH のバッファーは、弱酸性の溶液と対応する塩または塩基とを混合することで作製されます。
Auto•Blend Plus は低分子と高分子両方の分析法に使用できます。
詳細については、詳細タブをクリックしてください。
Auto●Blend Plus テクノロジーの、目的に合わせた移動相の自動混合およびグラジエント機能により、分析に最適な保持と選択性が得られます。このAuto●Blend Plus テクノロジーは、ルーチン分析、複数の溶媒を必要とする複雑な分離、自動メソッド開発やシステム洗浄において有効的な機能です。 ACQUITY UPLC H-Class、H-Class Bio、ACQUITY Arc、ACQUITY Arc Bio システムで利用できます。
メソッド開発の効率化:
ルーチン分析を効率化:
Auto●Blend Plus の設定
Auto●Blend Plus 設定では、プログラムしたグラジエントのグラフィック表示も可能です。
Auto●Blend Plus テクノロジーの原理
Auto●Blend Plus テクノロジーは、特定のアルゴリズムを使用して、クオータナリーソルベントマネージャーをプログラムし、
指定したpH と塩濃度のバッファーを調製します。
この機能は、酸性および塩基性のストック溶液を混合し、バッファーを調製します。 マニュアル作業と同様のバッファー調製を、
クオータナリーソルベントマネージャーの4つの各リザーバーの送液%の比率を調整することで実施します。
システム構成例を図1に示します。ソフトウェアは、バッファーシステムの設定に基づいてリザーバーA、B、C、D の比率を計算します。比率は、バッファーの既知のpKa または経験的なキャリブレーションテーブルから計算されます。 各リザーバーで必要となる割合は、各ポンプストロークを元に計算し、分析メソッドで設定したpH および塩濃度に調製します。 システムおよびソフトウェアは、一定のpH および、pH グラジエントの
両方において、正確なpH でバッファーの送液が可能なように検証されています。
図1. Auto●Blend Plus テクノロジーの原理 ACQUITYUPLC H-Class システムの4つの移動相リザーバーに濃縮ストック溶液を準備し、Auto•Blend Plus テクノロジーアルゴリズムを使用することで、設定したpH と塩濃度に必要な、各リザーバーの比率を計算します。
詳細はHPLC 2011ポスターを参照してください: タンパク質のイオン交換分析におけるpHグラジエントの効率的な使用