SFC (Supercritical Fluid Chromatography 超臨界流体クロマトグラフィー)
SFC は移動相に CO2(二酸化炭素)を用いる画期的なクロマトグラフィーです。SFC は順相クロマトグラフィーに相当し、構造異性体・光学異性体(キラル)など比較的分離分析が難しい場合に活躍します。SFC は通常の液体クロマトグラフィー (LC) で問題となるカラム背圧・システム耐圧の問題が発生しない為、高速・高分離・高感度な分析が可能です。また、通常のガスクロマトグラフィー (GC) では分析が困難な難揮発性化合物や熱に不安定な化合物の分析も可能です。
移動相強度、圧力、温度条件を正確に変更できる能力が備わったことにより、Waters ACQUITY UPC2 システムは分析種の保持時間をより正確にコントロールし、構造類似体、異性体、エナンチオマー/ジアステレオマー混合物の分離、検出、定量を実現します。
世界初のコンバージェンスクロマトグラフィー
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逆相 LC システム以上の広範なアプリケーションの選択性により、ACQUITY UPC2 システムは優れた性能をもたらしながら、移動相に CO2 を用いることでコスト削減も同時に実現します。
従来の SFC 技術を進化させたコンバージェンスクロマトグラフィーACQUITY UPC2システムは、構造が類似するキラル化合物やアキラル化合物に対して分離選択性をもたらします。
CO2 は極性有機溶媒とも非極性有機溶媒とも混和する幅広い混和性を備えています。CO2 ベースの移動相を使用することで、特に極性化合物を含む化合物の分離を可能にする汎用性を実現しました。また、コンバージェンスクロマトグラフィーは、CO2 ベースの移動相を極性固定相と非極性固定相の両方と組み合わせて使用できるだけでなく、キラルカラムなど、使用できるカラム選択の幅も広がりました。質量分析計に互換性のある共溶媒を使う場合にも、溶媒グラジエントを調節することにより、思い通りのクロマトグラフィー分離を実現できます。
逆相 LC と相補的になる UPC2 分離は分析種のグループ間において溶出順序が逆のクロマトグラムをもたらします。さらに様々な検出技術との組み合わせにより、相補性は複雑なマトリックス中の分析種の特定に重要となります。
コンバージェンスクロマトグラフィー – 困難なキラル分離、アキラル分離を打ち破ります
オンデマンドWebinar
「新セパレーションサイエンス誕生! ~分離の世界が拡がる~」(25分57秒)
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ビールの泡で高性能分析
UPC2はビールサーバなどに用いられる食品添加物用CO2を用いて、物質の成分を高精度に分析することができます。
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ジュネーブ大学での
研究・UPC2導入事例
ジュネーブ大学の研究室にUPC2を導入した理由や使用方法についてのインタビューをご紹介します。
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