有機EL材料における製品競争力を高めるソリューション
競争力ある製品開発・製造
有機EL材料の製造には、より厳格な品質基準、また高純度化への要求が常に求められています。より競争力ある製品開発・製造においては、基本3要素、“基本性能(新規性)”、“品質・供給の安定化”、そして“コスト”が重要です。
ウォーターズでは、3要素の要となる差別化技術としてより高純度な製品の提供を可能にするSFCによる精製法や、より厳格な品質管理を可能にするUPC2を提案します。
品質要因解析
有機EL材料は、付加価値の高い有機電子材料です。そのため、製造における歩留まり改善や、品質向上による競合他社との差別化は重要な課題のひとつです。特に、品質に関わる不純物を特定し、工程管理、精製工程にフィードバックすることで分析結果の価値は、より高まります。 UPLC/Xevo G2-XS QTofシステムと多変量解析用ソフトウェアProgenesis QIを用いることで、ロット間の差異成分を抽出し、その差異成分の構造推定を実施することが可能になります。
不純物プロファイリング
有機EL材料製造におけるプロセスモニタリングや、品質管理には分離定量分析では、必要不可欠です。また、開発段階における不純物プロファイリングなどにおいても同様で、精製法の選択や設計においては極めて重要です。従来、分離分析には、逆相。順相LCなどが用いられていますが、有機EL材料の分析では、その極性や複雑な分子構造から溶出していない成分や不分離の異性体、類縁体を見落としてる可能性が懸念されます。ウォーターズでは、有機EL材料の不純物プロファイリングにUPLC H-ClassとUPC2を相補的に用いることを提案します。
UPLC H-Class/PDAシステム
UPLC H-Class /CSH C18 を用いたBDAVBiの分析例
UPLCテクノロジーを活用することで、従来のHPLCでは見落とされていた異性体のピークが検出されています。
CSH C18カラムを用いることでテーリングしないピーク形状での分析が可能になります
UPC2 /BEH 2-EPを用いたIr(Fppy)3の分析例
八面体形錯体MLa3Lb3には、 facial ( fac )型と meridional ( mer )型の2種の異性体が存在します。UPC2は、八面体形錯体などの異性体分離の可能性を拡げるテクノロジーです。
UPC2 BEH 2-EPカラムを用いらIr(Fppy)3のfacial /meridional 型異性体の分離分析例を示します。
新規精製法
有機EL材料には、極めて高い純度が求められています。蒸留精製が困難な材料では、類縁体の除去という難題を解決するために、合成ルートの変更や様々な精製手法を検討します。ウォーターズでは、分取SFCシステムを新たな精製法として、紹介しています。不純物の構造解析用としてラボスケールにおける分取システムから、ベンチスケールにおける分取精製、工業的な分取精製システムまでお客様の目的に応じて、ご選択いただけます。
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