高知大学 総合研究センター海洋部門様

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高知大学 総合研究センター海洋部門
特任講師 片岡 正典様にお話を伺いました。

 

ACQUITY QDa MS 検出器による核酸の分析

“ QDa 検出器の導入により、どのように研究効率があがったのでしょうか? ”

 

海洋生物が生産する天然化合物の探索と化学合成、核酸系機能性物質の開発、海洋性生理活性物質の抗体・標識剤開発など、多面的アプローチで海洋生物を理解しようと研究に取り組んでおられる部門です。

当研究室では、核酸医薬原薬となるオリゴヌクレオチドとその合成用ビルディングブロック、無細胞タンパク質の合成の基質前駆体となるpdCpAとそのアミノアシル体、すべての核酸塩基と塩基対を形成するユニバーサル核酸など有機化学を基盤とする多面的なアプローチにより、製造に関わるコスト・エネルギー・タイムパフォーマンスおよび製造規模を2桁以上改善することを目標とした、医薬品利用を指向した革新的な核酸の大量製造技術を開発されています。

当初はモノマーの確認用に導入

当初、簡便・迅速に核酸医薬の原薬となるオリゴヌクレオチドとその合成用ビルディングブロックなどの1,000 Da以下のモノマーを確認することを目的としてQDa検出をご導入いただきました。
通常の低分子では分子量の1/5~1/10のコーン電圧が最適値であることが多いのですが、核酸のモノマーではコーン電圧が5-10Vといつもよりも低めの設定が適していたため、コーン電圧の最適化が必要とのことでしたが、現在はスムーズにご使用いただいております。

数ヶ月にわたって連続使用してもトラブルが起きず、非常に驚いている

購入前は装置が非常に小型なため、故障もしやすいのではないかとお考えだったそうですが、1 日6 時間あまり1年4ヶ月以上にわたって連続使用しても、カラムを含めて装置にトラブルが起きていないことや日常のメンテナンスもユーザーが消耗品を交換することで済むため簡単な点に非常に驚かれたとのことです。
その他にはLCをHPLCからUPLCへ変更することで測定時間が短くなり、それに伴って廃液の量が低減される点もメリットとしてあげていただきました。

22塩基程度の核酸の定性分析にも活用

さらに、当初のモノマーの確認だけではなく、定性用途として、核酸医薬にも用いられる22塩基程度の長さの核酸の測定にもご活用いただくこととなりました。QDaの測定範囲は1,250 Daまでですが、ESIによるイオン化では多価イオンが生成されるので、分子量10,000を超える核酸であっても、問題なく検出が可能でした(図)。

今後は、定量用途でも使用していきたい

現在はこのように定性用途をメインにご使用いただいておりますが、今後は反応液を直接分析し、定量用途でも用いることで、反応条件の決定などにもご活用いただく予定です。